産科医療補償制度加入のお知らせ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２００８年９月

いつも当院のホームページをご覧頂きありがとうございます。
　２００９年（平成２１年）１月１日より「産科医療補償制度」がスタート致します。

この制度は、分娩に関連して発症した重度脳性まひのお子様及びご家族の経済的負担を
速やかに補償するとともに、その原因の分析を実施し情報を提供するシステムであり、
医療紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上を図ることを目的としています。
長年、日本医師会や産婦人科医・小児科医からその必要性の声が上がっていた制度であり、
当院も加入しましたことを、ご報告致します。

【産科医療補償制度の概要】

対象：２００９年１月１日以降の分娩

分娩を取り扱う医療機関が制度加入者となります。
①妊産婦様に「妊産婦登録証」への記入をお願い致します。
２００８年１０月１日より登録が開始となります。妊産婦様には「お名前」「生年月日」「電話番号」「分娩予定日」等の
ご記入をお願い致します。登録証をお渡ししますので、分娩後５年間（お子様が満５歳の誕生日まで）
母子手帳と共に大切に保管して下さい。
②掛金の納付
１分娩につき３０，０００円の掛金を当院が納付します。
これに伴い、２００９年１月より分娩費を値上げさせていただきます。
１月より出産育児一時金が３万円増額されるため、患者様のご負担が
増えることはございません。

＜万が一、脳性まひが発生してしまったら…＞
原則として、
出生体重２，０００ｇ以上　かつ　在胎週数３３週以上であり、
その中で重症度が身体障害者等級の１級および２級に相当する児が
補償の対象となります。
（在胎週数２８週以上の児についても個別審査によって対象となることがあります。）

③当院に申請
脳性まひに関する医学的専門知識を有する小児科医からの診断書が必要となります。
申請期間は児の満５歳の誕生日まで。（妊産婦登録証の保管をお願いします）
④当院が運営組織に申請
③で患者様から提出いただいた診断書と、分娩時のカルテ・助産録・検査データ等をあわせて
運営組織である「財団法人日本医療機能評価機構」に提出します。
運営組織内の「審査委員会」で審査を行います。
⑤⑥保険金・補償金の支払い
審査の結果、補償が決定すると
一時金として６００万円、分割金として２，４００万円（２０年間に渡り分割支給）が
患者様に支払われます。
⑦原因分析
運営組織内の「原因分析委員会」において、十分な情報収集にもとづき専門家が医学的な観点で
事例を検証・分析し、その結果を患者様・ご家族および分娩機関（当院）へ報告します。

この制度について詳しく知りたい方は
財団法人日本医療機能評価機構のホームページをご覧下さい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
患者様には登録証への記入などご迷惑をお掛けしますが、
制度の趣旨をご理解いただき、ご協力いただきますよう
宜しくお願い申し上げます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本多レディースクリニック
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　院長　本多　晃